隠キャが陽キャっぽく振る舞って見た。
自分はずっと隠キャだったんです。ワイワイしたことは苦手だし、そもそも友達もそんなにいないし・・・
しかし高校生になった途端ある決心をした。
「明日から陽キャでいこう。」と
ここから陽キャなりすましの日々が始まった。
1:意外とバレない
入学して早々に恒例の自己紹介タイムが始まった。ここで隠キャと陽キャが分けられるといっても過言ではない。昔の経験から陽キャの自己紹介は「スマートでスポーツをやってる」という傾向があったのでうまーく真似した。
「どうも〇〇です。バスケやってました。←嘘」とサラッと言ったらなかなか好感触。
2:レッツ陽キャ生活
自己紹介も終わり、目の前に現れたのはなんと陽キャだった。
「バスケやってたんだね!好きな選手とかいる!?」
と永遠に語りかけてきたのだ。ちなみにこの展開を読んであらかじめバスケの知識を頭に叩き込んでおいたのだ。隠キャに死角などない。この後2-3人くらいの陽キャが集まってきて日々を共に過ごすようになる。
こうして隠キャの陽キャなりすましの日々はスタートしたのだ〜
3:話の展開が難しすぎる
陽キャ生活1カ月・・・未だバレていると感じる兆候なし!
これは余裕じゃないか?と感じたある日のこと事件が起きる。
A「あの先生さーゴリラみたいじゃね?」
B「わかるわーてか猿っぽいよなw」
C「いやいやーそこはマントヒヒっしょw」
俺「オランウータンみたいじゃね笑」
3人「しーん・・・」
A「オランウータンは違うよなー笑」
俺「!?!?」
まるでもって意味がわからない。なぜマントヒヒがよくてオランウータンはダメなんだ!?なぞの地雷が埋まってるから陽キャの世界は怖い。きっと隠キャにはわからないなにかがあったんだろうう。うん。
地雷を常に警戒しないといけないなんてどこぞの軍人さん?
4:元隠キャに春到来!?
さて隠キャ生活がスタートして1カ月半、ついに春が到来“しそうになる”。隠キャ生活の時は「クラスに潜むタニシ」というニックネームをつけられていた自分にまさか女子が寄ってくるなんて!?
しかも可愛い。我が一生に悔いなし。
なーんて思ってたら、Aくんがその子を狙っていたみたいで「諦めてくれないか?」なんて言い始めた。
女子をとるか、これからの友情(偽)をとるか・・・悩みに悩んだ結果”友情“を取った。その後Aがその女子に振らたことはいうまでもないな、うん。
5:ついに隠キャがバレ始める
なんだかんだで3カ月。地雷を避け続ける毎日を過ごしながら順調に陽キャ化を遂げていく。もう卒業までこの充実した生活を送れるんじゃないか?なんて思ったり。しかしついに陽キャ(仮)がバレる日が来る。
その瞬間は突然やってきた・・・
F子「やっほー”タニシ“!!」
俺「!?!?」
なぜかある日突然、俺の昔のニックネームで呼ぶ女子が現れた。あれは昔のクラスメイトしか知らなかったはずなのに・・・。
なんて頭をぐるぐるしてたら女子の方からネタバラシ。
「新体操のねー合同練習の時、俺君の写真を他校の人に見せたら”タニシ“じゃん!って言ってたよ笑」
ふむ、まさか部活での合同合宿でバレるなんて思ってなかった。こうなったらもう話しは伝染病みたいに広がっていく。
「えー俺君って昔タニシって呼ばれてたんだってー」
「まじ!?わたしもタニシじゃないかって思ってたんだよねー笑←は??」
なんて朝はその話で持ちきりだった。ちなみにお気づきだろうが、俺の周りにあの陽キャ軍団がいないのはいうまでもない。これが伝説のタニシ事件の全貌である。
隠キャついにバレる
さて隠キャ属性がバレてしまってはもうおしまいだ。またあのジメジメした生活に戻るのか・・・なんて考えていた。しかし以外にもそうはならなかった。なんと隠キャ→陽キャとして”いじられキャラ“に転生したのだ。
過去の話しでいじられるようになり、隠キャに戻るどころか、より女子にも男子にも話しかけてもらえるようになった。これからの生活が楽しみでしょうがない!
ーなんてお決まりな展開が来ると思ったけど来るわけないか。
この後はまたあの頃に逆戻り。隠キャの陽キャ計画は見事に失敗したのである。やっぱり陽キャの生活も楽しいけど隠キャの生活も楽しいんだよな、うん。
陽キャの生活は隠キャにとって結構負荷が大きいと思う。やはりあの自由な生活の方が俺にはあっていたんだろうな。
本当はもっと色々な事件とかあったけどまた暇ができたら更新していこうかなと思う。
隠キャたちは一度陽キャ化してみるといい経験になるはず。
では今回はこの辺で!